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ユーザーさんと一緒に「コミュニティの立ち上げ」を経験して学んだ3つのこと #JBUG #Backlog

by Meggy

この記事はBacklog Advent Calendar 2019の8日目の記事です😘

Backlogのユーザーコミュニティ「JBUG」をご存知ですか?

ヌーラボのMeggyと申します。株式会社ヌーラボでPRを担当しております。…が、2017年4月にヌーラボに入社したときの肩書きは「コミュニティマネージャー」でした。コミュニティマネージャーとして入社して2年半ほどは、コミュニティマネージャーとPR担当を兼務していて、先日、後任のタニーにコミュニティマネージャーを引き継がせていただきました。

コミュニティマネージャーとして、Backlogのユーザーさんたちと共に、Backlogのユーザーコミュニティ「JBUG(ジェイバグ:Japan Backlog User Group)」を立ち上げました。2017年6月に、プロジェクトマネジメントを学ぶコミュニティとして始動したJBUG。毎回のイベントは、ユーザーさんによるセッションを中心に盛り上がっています。現在では開催地域は13(札幌、東京、静岡、大阪、神戸、名古屋、岡山、広島、高知、福岡、宮崎、那覇、宮古島 ※開催日前の地域含む)、参加人数は1,000名を超え、さらにその開催頻度は1~2週間に一度と、「かなり盛り上がっている」と言ってよさそうです。

2019年12月〜2020年1月も合計7つのイベント開催が決定していますし、2月には、プロジェクトマネジメントに関する日本最大のカンファレンスイベント「Backlog World 2020」も予定されています。ぜひチェックしてみてください。

あ、そうだ、Backlog Advent Calendar 2019も、JBUGのコアメンバーの方々(西馬さん/大泉さん)を中心に開催されているんでしたね。

とまぁ、今日はそういったJBUGの宣伝をしたいわけではなくって、ユーザーさんと一緒に「コミュニティの立ち上げ」を経験し、引き継いだ身として、学んだことや考えたことを書きたいなと思います。どうぞお付き合いくださいませ。

ユーザーさんと一緒に「コミュニティの立ち上げ」を経験して学んだ3つのこと

  1. 周りの人に頼り、周りの人を応援することで、大きな成果が生まれる

  2. 効率的な学びのサイクルは、「学ぶ→学びをシェアする」

  3. ユーザーコミュニティの成長に不可欠なものは「コミュニティ精神」そのものである

1.周りの人に頼り、周りの人を応援することで、大きな成果が生まれる

ヌーラボに入るまで、個人×単月で売上数字をひたすら追いかけるカタチの法人営業のキャリアが長かった私。もちろんチームの数字も持っていたけれど、振り返ってみると、「チームの成果」だけをみんなで追いかけるような仕事の仕方をあまりしたことがなかったように思います。

2004年、ヌーラボは、代表の橋本正徳を含む3名のエンジニアによって創立されました。3名は、エンジニア同士が共通の技術テーマをもとに集い、情報や意見の交換を通して交流を図る技術コミュニティで出会いました。ヌーラボの橋本は、Java関連のコミュニティや、福岡のWeb制作現場で頑張っている人のコミュニティ「福岡で働くWebの人々」「AIPコミュニティ」「Seasarファウンデーション」「PHP in Fukuoka」など、たくさんの技術コミュニティの立ち上げや運営を行なっていたのです。

(ご存知の方はご存知かと思いますが)そういう意味で、橋本はコミュニティの立ち上げや運営に詳しい人でした。彼が今日に至っても私の上司なわけですが、彼は、手取り足取りスキルやノウハウを教えるようなタイプではありません。…というよりも、彼があまりにも自然体でコミュニティ運営を行なってきたため、「スキルやノウハウ」を体系的に話す発想すらなかったのかもしれません。

当然、彼らが作った会社「株式会社ヌーラボ」も、自然と、コミュニティっぽい感じで成長してきました。コミュニティっぽい感じというのは何かというと、「提供者と顧客」「経営者と社員」というような構図ではなく、ベンダーとユーザーが一緒になってサービスを育てていくような、経営陣とヌーラバーが一緒になってヌーラボを育てていくような、そんな感じです。

未経験で「コミュニティマネージャー」としてヌーラボに入社した私が幸運だったのは、橋本のすぐ側で彼のスタンスや思考・行動の癖みたいなものをインストールすることができたことです。「周りの人に頼り、周りの人を応援することで、大きな成果が生まれる」というのは、橋本が持つポリシーの中でも重要なもののひとつだと勝手に私は思っています。

自分にできないことや弱点、分からないことを公開することで、「それはできる」「それは分かる」という調子で、周りに人がどんどん集まってきてくれる。その代わり、力を貸してくれた人が「苦手だ」と思っていることで自分が得意なことがあれば、惜しみなく力を貸す。そうすることで、ひとりのときには決してなし得なかったような大きな成果を出すことができる。

JBUGの立ち上げの際、「企業のサービスを冠したユーザーコミュニティの自走」という難しいチャレンジをどうクリアするか悩んでいた私は、いろんな人に相談に行きました。たとえば、「Backlogではなくて『プロジェクトマネジメント』を軸にしたコミュニティにしよう」とアドバイスをくれたのは、Backlog World 2019の運営委員長となったジョージさんです。普段福岡にいる私が、東京でのJBUGをどう発展させていくかを相談したのは、JBUG東京のリーダーであり、後にBacklog World 2020の運営委員長を務めることになる西馬さんです。結局西馬さんは、私が何にもしなくても、驚異的な「巻き込み力」でJBUG東京を軌道に乗せてくださいました。今では運営メンバーも増え、一番盛り上がっていると言える地域です。

JBUGの活動を通して、「ひとりでできないことも、周りの人に頼ればできる」「周りの人も一緒になって出した成果は、人間関係をより強くする」ことを学びました。

2.効率的な学びのサイクルは、「学ぶ→学びをシェアする」

今やツイ廃として一定の認知を取れつつある私ですが(冗談)、ヌーラボに入るまでは実はあまりアウトプットをしない人間でした。

ところがヌーラボに入社し、JBUGの活動をユーザーさんと一緒に行うようになって、私は自然と、「JBUGのイベントで登壇してくれた人の話した内容をなるべく多くの人に知ってもらいたい」と思うようになりました。Twitterやブログをチャネルとして発信すると、イベントに参加していない人からも「これは参考になる」と感想が来たり、さらなる質問が来たり、「うちではこうやってるよ」「それは誤解かも」というようなアドバイスや訂正が来たりもしました。

そんなことを続けていると、「効率的な学びのサイクルは、『学ぶ→学びをシェアする』」という感覚が正しいものだということがはっきりと分かるようになりました。その理由は以下の通りです。

言うまでもなく、これは、JBUGの軸である「プロジェクトマネジメント」だけに限ったことではありません。何かを学ぼうと思ったとき、自分のレベルが高くないことや表現が拙いことを恥じてアウトプットをためらうなんてもったいない!めちゃくちゃ登壇しているとか有識者として知られているような、ある領域でスゴく見えている誰かも、きっと「大したことない」ときからアウトプットを頑張っていたはずです。彼らを本当にスゴくしたのは、アウトプットの実績と、それによる効率的な学びなのではないでしょうか。

ちなみに、ユーザーコミュニティの場合、たとえば登壇してくれた方にフォーカスしたアウトプットをしたときに、その方が喜んでくれるという嬉しい効果もあります。

3.ユーザーコミュニティの成長に不可欠なものは「コミュニティ精神」そのものである

最後は、せっかくなので、コミュニティがビジネスにもたらすプラスの作用について触れます。おかげさまで、今や「Backlogはユーザーコミュニティが盛り上がっていますよね」「ユーザーコミュニティといえばBacklogの『JBUG』はスゴいですね」とお声がけいただくことも多くなりました。とてもありがたく思います。

ユーザーコミュニティは、特に、「高単価・売り切り」のサービスではなく、「サブスクリプション型・長いお付き合い」のサービスと(ビジネス親和性という意味で)相性が良いと思います。営業やサポートの代替として機能したり、技術的な改善の機会なども得られるからです。そんなわけで、「コミュニティマーケティング」という言葉もかなり浸透し、「うちのサービスもユーザーコミュニティを頑張りたいのだ!で、どうすればいい?」というご相談を頂く機会も(私でさえ)かなりあります。

ユーザーコミュニティの立ち上げから2年半携わり、ユーザーさんのおかげでもって コミュニティの成長と安定した自走を実現できた立場として結論を言うと、「コミュニティ精神がないと、マーケティング手法としてユーザーコミュニティだけ頑張っても意味がないですよ」です。身も蓋もないですが…hahaha

「コミュニティ精神」とは…ここまで読んでくださった方には説明を繰り返さなくても分かると思いますが…、「大きなビジョンをユーザーさんと共有して、ユーザーさんと一緒に、サービスを成長させていく」というようなものです。そこには、ユーザーさんのビジョンの実現に伴走する(力を貸す)という精神も当然 含まれます。一朝一夕、付け焼き刃で身につくものではなく、サービスの姿勢そのものと言えます。

私が入社した2017年からは2年半しか経っていませんが、前述した通り、ヌーラボはずっとコミュニティっぽく成長してきた会社なので、Backlogも当然「ユーザーコミュニティのようなもの」があったと私は解釈しています。だからこそ、JBUGは2年半で大きく成長することができたのです。そもそも「コミュニティ」というものは本来、誰か一人だけが得をするような集団ではありません。共通の目的を持った人たちが集まり、みんなのビジョンをみんなで叶えていく活動のことを指しています。

ぜひ、これからユーザーコミュニティを育てていきたいサービス運営者さんは、サービスの短期的な売上向上などではなく、「自社サービスが社会に対してどんなことを実現しようとしているのか」を軸にしてコミュニティを育てていただければと思います。

以上、偉そうに書きましたが…「人との繋がりって最高!」

私、自分の結婚式に、JBUGのコアメンバーの方々にも来ていただいたんですよ。お世話になっている人、と考えたとき、どうしても欠かせないなぁと思ったのです。

結局コンピューターエイジになっても結局は人と人で、助けられたり(ときには)助けたりする関係の中で生まれる忘れがたい思い出の連続が「人生」というものなんだなぁと実感しています。(壮大なこと言うメギーです)

Backlog Advent Calendar 2019にエントリーした割には、コミュニティ論ばかりとなってしまいましたが、ユーザーコミュニティに興味のあるどなたかの参考になれば嬉しいです。

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